2009年9月14日月曜日

ゲイマンの本棚


「Shelfari」という本好きのためのソーシャルネットワークがあるんですが、そこのブログでニール・ゲイマンの本棚が紹介されていました。
リンクはこちら
http://www.blogger.com/post-create.g?blogID=2488875361739310309

綺麗に片付いてますね~。
拡大写真がすごくて一冊一冊のタイトルもわかるようになってます。古いペーパーバックのSFまで著者順にきっちりと並べられております。
Shelfariではヴァーチャル本棚というシステムがあって、自分の蔵書データをみんなで共有できるんですが、ゲイマンの蔵書600冊もアップされていて、それを見るのも楽しみ。ファンの方はゆっくりと御堪能あれ。

2009年8月12日水曜日

The Graveyard Book がヒューゴー賞を受賞!

なかなか更新できずに申し訳ありません。
このニュースばかりはお伝えしないわけには参りません。

ゲイマンの"The Graveyard Book"が、本年度のヒューゴー賞を受賞しました。大きな賞としては優れた児童文学に与えられるニューベリー賞に続いて二つ目となります。さらに現在、World Fantasy Award の長編部門でもノミネートされていますから、こちらも期待できそうです。

今年のヒューゴー賞は、Neal Stephenson の"Anathem"という大作があり、Cory Doctorowの"Little Brother"という話題作もあって、決してGaimanにとって楽な勝利ではなかったように思います。ゲイマンのブログでも「Anathemが受賞すべきだったと思う。」と書いているくらいですから。

http://journal.neilgaiman.com/2009/08/thank-you-kindly-charlie-brown.html

「ヒューゴー賞にノミネートされたと連絡されてから一般に公表されるまでに一週間あるんだけど、この間にノミネートを辞退することができる("Anansi Boys"の時には実際にそうした)。今回もどうしようかと迷っていたら、故チャールズ・N・ブラウンが電話をかけてきて、ノミネートを辞退しないように驚くほど強い口調で僕に迫ったんだ。この電話の後、僕は賞の本部にノミネートを受けるというメールを送った。あの時チャールズにお礼を言っておけばよかったんだけど、僕はそうしなかった。だから今ここで感謝しておきます。」

Charles N.BrownはSF情報誌Locusの創立者の一人で、業界の大功労者。つい先日(7月12日)に亡くなったばかりです。

http://www.sfwa.org/archive/news/2009/cnbrown.htm

2009年4月27日月曜日

Neil Gaiman Kills Batman

ニールがえらいことをしでかしてくれました。
何とバットマンを殺してしまったのです。

葬式の模様はこちらでチラリと御覧いただけます。
http://comics.ign.com/articles/973/973059p1.html

ワイヤードのインタビューによると
http://blog.wired.com/underwire/2009/04/a-love-letter-t.html
僕がやりたかったは、バットマンの最終回を書くことだった。そして大勢の愛読者たちに対してできる限り公平でありたいと思った。だから、これまでの物語とつながっていようがなかろうが正直関係なし。君がフランク・ミラーの「ダークナイト・リターンズ」が好きだろうと、クリストファー・ノーランの「ダークナイト」が好きだろうと、TV版バットマンが好きだろうと、その他様々なアニメシリーズが好きだろうと、そんなの関係ない。とにかくこれが最後の物語。バットマンが死んでて……もうほんとに死んじゃってる。70年の歴史があって、素晴らしいシリーズだったけど、とにかくこれで最終回。

国民的ヒーローを殺しちゃってどうするんだよと心配になりますが、ご安心を。1980年台にスーパーマンでも同じことが起きていて、ちゃんと復活しています。この時はアラン・ムーアが最終回を引き受けました。今回ゲイマンが担当したバットマン最終回は「Whatever Happened to the Caped Crusader」というタイトルの2部作で、2月にすでに第一部が発売されています。DC Comics No.853の第二部をもって、長きに渡ったバットマンの歴史にひとまず幕が下ろされます。

この後どうなるかというと……バットウーマンが登場します!(マジでマジで)。
http://www.icv2.com/articles/news/14269.html

ちなみにゲイマン原作の最終回は7月にハードカバーにまとめられて販売されますのでお楽しみに。

2009年3月18日水曜日

ニール・ゲイマンが Colbert Report に出演

3月16日放送のThe Colbert Reportにニール・ゲイマンがゲスト出演していました。
その時の映像がこちらでご覧いただけます。楽しそうですね。

2009年3月9日月曜日

3月7と8日ブログより(訃報)

先日ニール・ゲイマンのお父様が他界されたそうです。
ニールに連絡が入った日はニューヨークのBooks of Wonderという書店でサイン会が予定されていました。お断りしようかとも思ったらしいのですが、沢山の方が待っているということが分かっていたので、断らずに予定を全て続行したそうです。
ニール曰く、「おかげで違うことに集中できた。心地よいペースでサインをしながら優しい人々に触れることで耐えられた。」

3月9日から一家と共にイギリスの実家へ向かわれるそうです。

ご冥福をお祈りいたします。

2009年3月4日水曜日

Blueberry Girl (English)

3月10日発売予定「ブルーベリー・ガール」のトレーラー。
制作:Brady Hall
絵:Charles Vess
ナレーション:Neil Gaiman

ちなみに「クレージー・ヘアー」の絵本版(英語)は5月26日発売予定です。

2009年2月28日土曜日

ニール・ゲイマン著作リスト

ニール・ゲイマンの代表作『アメリカン・ゴッズ』の翻訳が2月27日にようやく出版されました。
いい機会ですので、ゲイマンの著作リストと日本語で読める作品をリストにまとめてみました。

ニール・ゲイマンの仕事は、グラフィック・ノベル、コミックス原作、小説、アンソロジーの編纂、ノンフィクション、映画脚本と多岐に渡っており、完全な著作リストを作ろうとすると煩雑なものになってしまいます。

そこで今回はゲイマンの主だった小説作品と、グラフィックノベル分野での代表作「サンドマン」シリーズのみを紹介し、翻訳本の書誌情報も併せて記載しています。

(もっと詳しい著作リストを御覧になりたい方はこちらのサイトでどうぞ。
http://www.fantasticfiction.co.uk/g/neil-gaiman/)

【小説】
Good Omens (1990) (with Terry Pratchett)
長編
『グッド・オーメンズ』(金原瑞人/石田文子・訳、角川書店)2007年3月刊

Neverwhere (1996)
『ネバーウェア』(柳下毅一郎・訳、インターブックス)2001年7月刊

Stardust (1997)
中篇
『スターダスト』(金原瑞人/野沢佳織・訳、角川書店)2007年9月刊
・マシュー・ヴォーン監督が映画化。2007年公開。

Smoke and Mirrors: Short Fictions and Illusions (1998)
短編集

American Gods (2000)
長編
『アメリカン・ゴッズ』(金原瑞人/野沢佳織・訳、角川書店)2009年2月刊

Coraline (2002)
ジュヴナイル長編
『コララインとボタンの魔女』(金原瑞人/中村浩美・訳、角川書店)2003年6月刊
・ヘンリー・セリック監督がストップモーション3Dアニメとして映画化。2009年2月公開。

Anansi Boys (2005) Novel
長編
『アナンシの血脈』(金原瑞人・訳、角川書店)2006年12月刊

Fragile Things: Short Fictions And Wonders (2006)
短編集

M Is for Magic (2007)
短編集

The Graveyard Book (2008)
ジュヴナイル長編
・2009 Newbery Medal を受賞。
・ニール・ジョーダン監督による映画化が決定している。


これから予定されている本(ウィキペディア情報)
・中国を旅した時の記録、並びに中国の様々な神話体系についてのノンフィクション。
・2005年のAnansi Boys以来となる、大人向けの小説。
・CoralineやThe Graveyard Bookに連なる、大人も子供も楽しめる作品。
・"The Dream Catchers"というタイトルが予告されているノンフィクション。

【Sandmanシリーズ】

1. Preludes and Nocturnes (1991)
『サンドマン(1)』(海法紀光・訳、インターブックス)1998年4月刊

2. The Doll's House (1990)
『サンドマン(2)』(海法紀光・訳、インターブックス)1998年6月刊

3. Dream Country (1991)
『サンドマン(3)』(海法紀光・訳、インターブックス)1998年8月刊

4. Season of Mists (1992)
『サンドマン(4)』(海法紀光・訳、インターブックス)1998年11月刊

5. A Game of You (1993)
『サンドマン(5)』(海法紀光・訳、インターブックス)1999年6月刊

6. Fables and Reflections (1994)

7. The Brief Lives (1994)

8. World's End (1995)

9. The Kindly Ones (1996)

10. The Wake (1997)

11. The Dream Hunters (1999) (with Amano Yoshitaka)
『サンドマン -夢の狩人-ドリームハンター』(夢枕獏・訳、天野喜孝・画、インターブックス)2000年10月刊

12. Endless Nights (2003)